ヒトノカズダケ

 ヒトノカズダケ・・・ 言葉があり、想いがあり、LIFESTYLEがあり、幸せがある。 日々よぎる思いを言葉にし、近くにいるようで遠い誰か、まだ知らない誰かとつながりを持てたらいいと思ってつくりました。

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いのちは満たしあうもの



このあいだ載せた吉野弘さんの祝婚歌について、思いのほかみなさんからリアクションがあって嬉しかったので、

1つ前の記事で触れた同じく吉野弘さんの「生命(いのち)は」という詩を紹介したいと思います。




生命は

自分自身で完結できないように

つくられているらしい


花も

めしべとおしべが揃っているだけでは

不充分で


虫や風が訪れて

めしべとおしべを仲立ちする


生命はすべて

そのなかに欠如を抱き

それを他者から満たしてもらうのだ


世界は多分

他者の総和


しかし

互いに

欠如を満たすなどとは

知りもせず

知らされもせず

ばらまかれている者同士

無関心でいられる間柄


ときに

うとましく思えることさも許されている間柄


そのように

世界がゆるやかに構成されているのは

なぜ?



花が咲いている

すぐ近くまで

虻の姿をした他者が

光りをまとって飛んできている


私も あるとき

誰かのための虻だったろう


あなたも あるとき

私のための風だったかもしれない


「生命は」 吉野弘 より



ヒトノカズダケではお知らせしなかったのですが、この間の日曜日に「提携の有機野菜の料理と映画上映会vol.18」をミラで開催しました。

いつも野菜を頼んでいる長野県南佐久郡の織座農園ではまだ冬を越したばかりで育苗の段階なので、
神奈川県で1人のたくましい女性がお父さんとともに有機農業で多品目の野菜をつくっているつ・む・ぎ農園の野菜を送っていただき、料理を作りました。

献立は、畑でとれたばかりの旬の野菜ボックスを開けて初めて、何を作るか考え、手分けして料理します。


2010年4月の献立は、


ふきのとうの天ぷら

ほうれん草のごま油炒め

人参スティック(味の濃さにびっくりしながら、料理中にみんなぼりぼり)

太牛蒡(両手の平で丸をつくったぐらいのふっといごぼう)と菜花のオリーブオイルとバルサミコ・醤油炒め

エシャロット+味噌

ブロッコリー湯でごま油醤油和え

つ・む・ぎ農園産有機きしめんの人参三つ葉おひたし

みそ汁(具:玉葱、里芋、菜花)

玄米


の9品。

1人じゃ、こんなにおかずは作れないけど、みんなで作ると、洗う人、切る人、ゆでる人、炒める人、味を付ける人、盛りつける人、もしくはその全部をこなしちゃう人などなど・・それぞれがそれぞれのできる範囲で役割分担を自然にし、気づくとこたつの卓上に料理が並んでいます。

できあがると、
みんなの力だね。と、いつも思います。


今回は、ミラから自転車で15分くらいのところに住んでいる猛という高校のときの友人(以前のブログ参照)が、自転車でひょっこり来てくれました。

おお!

と、1年ぶりの再会に軽く右腕を挙げてあいさつ。


彼は、5年前にバイクで大きな事故に遭い、3ヶ月意識不明の状態が続きました。


私がマネージャーをやっていたバンドのベースで、高校時代のかけがえの無い友人の大事な大事な人です。


退院後、自宅で生活をしながら、病院へリハビリに通い、私も1年あまりの間、週に一度、病院で出された漢字や計算のプリントを一緒にやったり、たわいもない話をしたりして一緒に過ごしました。

その頃は、長時間慣れない場所にいることや、人の多い場所にいることが、彼を必要以上に疲れさせましたが、

1年ぶりに会って、彼はだいぶ回復していました。

そして、事故後、高校3年の中頃までの記憶しかなかったのですが(事故は高校卒業3年後)、今も記憶を取り戻す過程にいます。


18日の日、暖かな日差しを背中に浴びながら、彼はほとんどが初対面の人たちの前で、難なく自己紹介をし、1人1人と自然に会話をしていました。
料理もみそ汁を担当し、几帳面な性格を存分に発揮していました。

驚いたのは、一番最初に来て、料理をつくって、食べて、映画(この日はチェルノブイリ事故現場で暮らす人々の話で「ナージャの村」を観ました)を観て、その感想を語って・・というミラ会のぜんぶに彼が参加をしたことです。

映画の背景には、チェルノブイリ原発事故があったのですが、それに関連して記憶を蘇らせたり、みなの感想を聴いて、「自分は理系で歴史が分からないな、文系にしておけば良かったな」と言ってみたり、場の雰囲気を和ませてくれました。

私の知らない間に、作業所に通ったり、スポーツをしたりして体力がついていたんだなと驚き、また、療養中にメッセージを届けてくれた人へのお礼としてピアノを演奏したいと練習しており、以前よりも前向きに取り組んでいる成果が出ていることにもさらに驚き、感動しました。


猛は1年でこんなにも変わった。


私は何か変わっただろうかー。


事故のこと、後遺症のこと、作業所に通っていること、それら1つ1つのことばが、彼から発せられ、そこに居たメンバーの心に届く風景は、なんだか夢のようで、涙が出そうになりました。


ありがとう、猛。

またミラで会おうね。



季節の変わり目で、凄まじく忙しい日々を送っているMさん、体調を崩して疲弊しているAさんも、顔を出してくれたことが嬉しかったです。

ありがとうございました。

2人が来るのと来ないのとじゃ、ミラの会の雰囲気もずいぶん違います。

そして、私は2人にとてもエンパワーメントされています。



1人1人の存在あってこそ。

まさしく、「生命は」で詠まれていることが身に沁みます。



今週末は、2年ぶりに織座農園に行ってきます。

織座のお母さんとの再会、アースデイ佐久への参加に胸躍り、最近はなんだか夜が遅いです。



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  1. 2010/04/21(水) 00:53:58|
  2. kurehaの独り言
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

18日、久しぶりに会って、何も変わってなかったよ(クレハ) 

年々良くって言われてるけど、自分的にはあんまり…だな^^;

前のブログ見たけど、100人てなに!?小さい学校作れるんじゃない!?

本当に嬉しい…
  1. 2010/04/21(水) 22:34:48 |
  2. URL |
  3. べつに~ #-
  4. [ 編集]

猛へ

猛、コメントありがとう。

そうだね、変わってないって言われるのもまた嬉しいな。不思議だ。

100人て、ミラ会に来てくれた人の数かな?

学校かー。そうだね、どんな人でも(帰って)来られるような場所になればいいかな~。


私も本当に嬉しいよ!

良かったら来月もおいで。

そして、金・土はまあるいぱんやにぱんを買いがてらミラに遊びにいってみてね。

そこでも色んな人と会えると思うよ。

  1. 2010/04/22(木) 09:21:36 |
  2. URL |
  3. KUREHA #-
  4. [ 編集]

100人ってゆうのは、事故のとき球状裏でのこと。

いろいろの人と会うのもリハビリに良いらしいよ^^
  1. 2010/04/22(木) 14:24:23 |
  2. URL |
  3. べつに~ #-
  4. [ 編集]

そうだよね!そうだった!

100人以上来てたんじゃないかな。

すごい風景だった。

みんなが猛のために集まったって思ったら、すごい胸が苦しくなったのを思い出すよ。


ほんと、あのときのことを思うと、ここまで回復したのは奇跡。

でも、今も途中だね。

これからも、いろいろやりたいことできるようになっていってね!


茨城からエールを送ってるからね!




  1. 2010/04/23(金) 23:44:38 |
  2. URL |
  3. KUREHA #-
  4. [ 編集]

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