ヒトノカズダケ

 ヒトノカズダケ・・・ 言葉があり、想いがあり、LIFESTYLEがあり、幸せがある。 日々よぎる思いを言葉にし、近くにいるようで遠い誰か、まだ知らない誰かとつながりを持てたらいいと思ってつくりました。

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初心


雨です。

久しぶりの連休です。

先日、車で15分くらいしたところで暮らす1人の有機農家さんとつながりました。


提携で野菜を届けてもらう、

胡瓜が瑞々しくて美味しかった!と電話で感謝の想いを伝える、

休日に畑に遊びに行く、

ひとつのつながりが、またひとつ、またひとつと、手と手をつなぐように広がっていくことを期待。


そして、やっぱり有機野菜は美味しい。

心が、魂が、ガツンと味にも沁みています。




このあいだ、池袋の本屋さんで働く友人を訪ねた時に見つけた

「ゆっくりノートブック4 ゆるゆるスローなベてるの家~ぬけます、おります、なまけます」
向谷地生良 + 辻信一


という本を読んで、最近無性に思い出そうとしていたことが蘇ってきました。


べてるの家とは、北海道の浦河という町で精神障がいを体験した当事者や有志がはじめた“浦河べてるの家”のことで、精神障がいを抱えた人たちと会社や共同住居などをつくり、“弱さを絆に”“精神病で街おこし”を実践しているとても独創的で魅力溢れるつながりの場です。


ベてるの家と、「スローイズビューティフル」、国分寺にあるCafe Slowの発起人である辻信一さんがつながって、ゆるやかな社会変革をしている・・・

その本を見つけたときは、そんなわくわくした予感を胸に家に帰ったのですが、
読んでみてびっくり。


自分の中の想いがこんな風に想起されるなんて。


さぁ、また忘れてしまわないうちに書いておかなくちゃ。



ここ数ヶ月、私は

「なぜここに居るのか、どういった経緯でどんな想いや考えを経て、この場で何をしようとしているのか」

ということを振り返らなければ―

と思っていました。


それは、どうしてか。



実は、私、すっかり初心を忘れていたのです。



大学3年の春から卒業して半年経つまで、毎日のように山谷で過ごしていたときは、強く感じていた当事者のパワー。


こんなに誰もが生き辛さを抱えている世界を、変えられるのはこの人たちだと直感で思いました。


山谷の元日雇い労働者、路上生活者と言っても、一塊にはできず、ひとりひとりがそれぞれの人生を歩み、それぞれの苦しみや悔しさ、悲しみを抱えています。

精神の病を抱える人も、身体に障害や後遺症のある人、持病に苦しんでいる人、金銭問題を抱える人・・・・・

人間関係の問題を、抱えていない人はいません。

それはそれは凄まじい人生を歩んで生きている人たち。


この人たちこそ、社会に、世界に、訴えかける力をもっている。

そう思いました。

その中でも、これだ!と思ったのは、精神障がいを抱える人たちのもつ世界への敏感さでした。

そして、その人たちの「にもかかわらず」生きる姿でした。


南インドに通って、あぁ、人間(私)は生きててもいいんだ、とやっと思えた後、こんなにも困難を抱えているにもかかわらず、生きようとする人たちに惹かれていきました。


本の中には向谷地さんの

「一番こまった人、苦しんだ人たち、一番ニーズをもった人たちこそが、現実を担う主役にならなければいけない」

「この病をめぐる社会の厳しい現実に悩んだり、怒ったり、挫折したいという体験を当事者から奪ってはならない」

「新しい社会をつくる源は“弱さ”にこそある」

「水平的な共生感覚をつなぐもの、それが弱さ」

ということばがあります。


これらのことばから、私が福祉の分野の勉強をしたり、現場で働いていても

「この人たちの役に立ちたい、手助けをしたい、支援をしたい」

という風に思えなかったことに納得がいきました。

というか、どこかでわかっていたけれど、うまく自分に対して説明できていなかった。


私は、「彼らの力を借りたい」。

当事者たちの生きようとする力で、社会を、世界を、変えていけると思うから。

それ以外に、この世界の生き辛さは変わり得ない。


「統合失調症という病は、いのちそのものの永遠性を感じられなくなったり、喪失するという危機として起こる」から、当事者は「生きているのか、死んでいるのか、よくわからない」という言い方をする。


社会全体の危機を、統合失調症を抱える人は、身をもって引き受けて生きている。


うつ病や、様々に枠取られているパーソナリティ障害、診断名を持たずとも、生き辛さを抱えて苦しんでいる人たちすべてが、世界を変えるチャンスを内包している。


それを、引き出し、気づかせ、その人自身のエネルギーに、世界に働きかけるパワーに、していくことが私のやっていきたいこと。


そして、また、大学2、3年のときに受講していた難民支援協会の難民支援アシスタント講座で出会った横浜のドヤ街、寿町のソーシャルワーカーから教えてもらったソーシャルワークの原則。

バイスティックの7原則

個別化 Individualization
クライエントを個人として捉える個別化の原則は、クライエントが個人的な環境因子や個人因子に基づいた人間関係・社会関係から得た人生経験のある一人の人格として取り扱われるべき権利と要求を持っているという原則である。ソーシャルワーカーはクライエントを特定の個人として、独自性のある存在として理解することが大切であり、そしてその個人の尊厳が尊重されることによって、クライエントは自ら主体性を持って生活課題に取り組む意欲を培うことが可能になるのである。

意図的な感情表出 Purposeful expression of feelings
クライエントの感情表現を大切にする。
ソーシャルワーカーは、クライエントが自ら抱えている生活問題に関して抱く様々な感情を、自由に表出したいというニーズをもっていることを認識する必要があるという原則である。
クライエントの抱えている生活問題に対して、クライエント自身は不安や困惑、絶望や希望などの感情をもち、その心理的な感情を自由に表現することが可能であれば、ソーシャルワーカーに受けとめられ、理解されていると感じることができるのである。そして、ソーシャルワーカーが意識的にそのクライエントの感情表現を助けることが援助につながる。

統合された情緒的関与 Controlled emotional involvement
援助者は自分の感情を自覚して吟味する。
ソーシャルワーカーは、対応にあたって感情を統制しながら、自ら内面の感情や反応を自覚し、吟味して適切に援助するという原則。

受容 Acceptance
受けとめる。
クライエントが生まれながらの尊厳と価値ある存在であることを尊重し、あるがままの存在として受けとめ、把握し、理解することが大切であるという原則である。クライエントがあるがままに表現することによって、自分自身の抱えている問題を受け入れ、その問題に現実的に対処できるようにするには、ソーシャルワーカーの受容的な態度が不可欠であり、その受容的な態度が援助関係を深めていく、クライエントの自己表現と自己理解をすすめる。

非審判的態度 Non-judgemental attitude
クライエントを一方的に非難しない。
人は誰でも他者に審判されたくないというニードがある。
ソーシャルワーカーはクライエントが非難や裁きを求めているのではなく、自分自身の生活問題の解決や自己実現のための支援を求めていることを理解する必要があるという原則である。クライエントは自分自身がもっている問題からくる不安だけでなく、援助を受ける資格があるのか、質問に答えられるだろうか、この相談機関は自分を受けとめてくれるだろうかといった不安を抱えている。ソーシャルワーカーの非審判的態度がクライエントの弱さや失敗を含めての理解を深め、自身に対する不安を和らげていく。決して非難しないという態度をクライエントに伝えることによって、自分自身の問題に向き合うことを進めていく。

クライエントの自己決定 Client self-determination
自己決定を促して尊重する。
ケースワークの過程において、クライエントが生活の主体者として自らの生活の選択と決定を行う自由があり、そのことに対する権利とニーズがあるという認識を持つという原則。

秘密保持 Confidentiality
秘密を保持して信頼感を醸成する倫理的な義務。
連携の場合は、あらかじめ伝えることを了解してもらって情報提供をする。


ソーシャルワークの定義 国際ソーシャルワーカー連盟 2000.7

ソーシャルワークの専門職は、人間の福利(wellbeing)の増進を目指して、社会の変革を進め、人間関係における問題解決を図り、人々のエンパワメントと解放を促していく。ソーシャルワークは、人間の行動と社会システムに関する理論を利用して、人びとがその環境と相互に影響しあう接点に介入する。人権と社会正義の原理は、ソーシャルワークの拠り所とする基盤である。




おぉ~!こんな生き方がしたかったんだ!!


と、自分の中の考えと合致したソーシャルワークの原則。

インドと、山谷と、バイスティックが、私の身を今居る場所に置いてくれました。


そして、今居る場所もまた、社会変革を、当事者のエネルギーを活かして、パワーto theピープルの精神で実践している人たちの創り出すつながりの場です。


社会を変えたいなら、ソーシャルワーカーになるというのも一つの選択ですよ。



可能性は未知・・・道、途、充ち・・・。



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  1. 2009/06/11(木) 09:29:20|
  2. kurehaの独り言
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