ヒトノカズダケ

 ヒトノカズダケ・・・ 言葉があり、想いがあり、LIFESTYLEがあり、幸せがある。 日々よぎる思いを言葉にし、近くにいるようで遠い誰か、まだ知らない誰かとつながりを持てたらいいと思ってつくりました。

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Together for more humanity ・・・


もうすぐ、ひとつき半。

インドで芽生えた、重く、深い覚悟の根に支えられた芽。

その芽に、日常のささやかなやさしさや、気づきによって最小限の水を与えながら、
まだどう育てるか考え込みながら、眺めている。


おととい、旅のメンバーたちと再会した。

これまでMTKとつながってきた、いろんな人たちに葉書きを出して「来てほしい」と伝え、集まったのは30人ほど。


それでも、多すぎるよりはずっといい。

来てくれたひとりひとりの言葉を、聴くことができた。


今年のツアー参加者たちの生の言葉が、思った以上に届いていて、なんだかとても嬉しく思った。

みんなそれぞれが、自分の身体と心でインドと出会い、感じたこと、考えたことを、とても素直に語ったからかもしれない。


あらためて、今年のメンバーに感謝した。


文集もそろそろ完成する。

読みたいなと思う方は、連絡ください。


私の原稿は、以下に載せたいと思う。


これから少しずつ、インドの写真と共にこの旅を綴っていこうかと思う。

日記をつけていなかったから、描写は半分想像まかせかもしれないけれど。




最期の一息まで
Together for more humanity




旅が終わりにさしかかる頃、初めてインドを訪れたときから今までを、ゆっくりと回想していた。

それは、無駄なものがはがれた素のままの自分と、その自分が地につけた足跡を見つめる内なる作業であった。


今の今、心身がすっきりと軽く、そして、胸が少し早めに鼓動しているのを静かに感じている。

それはつまり、今、この瞬間、私のごちゃごちゃとした問いや苦しみを中心に世界がまわっていないからなんだろうと思う。


ここに、インドとの出会いから今日までを記したい。

First trip 2004 spring
チェンナイで人々の異様な目のぎらつきにおっかながりながら村に入ると、人間がこんなに美しく、言葉どおり自然の一部として生きられるのかと、胸を熱くした。まるで、夢を見ているような、ほんとうに美しい光景だった。
それでも、広いインドには、私と同じようにこの美しい人たちを踏みつけにしながら生きている都市部の富める人たちもいる。そして、そこにはそこの問題がある。
両方と出会ってみたいと思い、次の旅を決意する。


Second trip 2004 summer
単身カルカッタへ。
駅やスラムに住むストリートチルドレンの支援をしている現地NGOsを見つけ、滞在。朝4時におき、1時間近くかけてカルカッタの主要駅のひとつシアルダ駅へ。固まって寝ている子どもを起こし、体を洗い、傷の手当てをし、朝食を共に食べ、ラッシュ時になるまでホームでひたすら遊ぶ。昼前に戻り、NGOの運営するスラムの子どもが通う学校で授業に参加。はじけるような子どもの明るさに元気づけられた。が、NGOs運営責任者は、海外からのボランティアの滞在費用が入るごとに新しい電化製品を並べ、自分の子どもにはチョコレートを買ってやり、家族みんなでどんどん肥えていく。ボランティアや子どもたちに出る食事は、いつも薄いジャガイモのカレーだった。


Third trip 2005 spring
カルカッタのNGOsで出会った友人たちと再会した後、またあの地を訪れたくてGBAGのもとへ。私たちや私たちの祖先がよしとして築いてきた文明を、元からよしとしてもち込んでしまう怖さ、私たちがアデヴァシーから受けとるものと、彼らが私たちから受けとるものとに大きな開きがあることを感じ、「ここにいた形跡を残したくない」と強く思った。
でも、別に日本に帰りたい場所や人があるわけでもなく、無力感と自分の存在意義を果てしなく虚しく想った。


Fourth trip 2005 summer
バングラディシュ、そして、カルカッタへ
アデヴァシーの大地と河と一体となった生き方を知りながら、それに近づくための実践をできないでいる自分を疎ましく想い、これからどう生きていくのか考えられなくなって、バングラディシュに住む友人に会いに行った。そこで、25歳で単身、首都ダッカのストリートチルドレンや、彼らの存在を排除しながらも肯定する社会に対して、全身で働きかけている青年に出会った。
あぁ、まず動くしかない!
人と出会って請け負いあって、かかわり続けることへの覚悟が生まれた。
それから、山谷で暮らす人々とのかかわりが、生活のほとんどを占める日々が続いた。


Fifth trip 2006 spring
3度目のMTKツアー。
これでひとまず私のインドへの旅の第1章は終わりという気持ちで臨んだ。日本で居場所を見つけたし、やるべきことも決めた。
GBAGのSNEHAのリーダー、ファイヤーズに、「あなたのようなソーシャルワーカーになるのが私の夢です」と告げた。


Sixth trip 2008 spring
2年ぶりにみんなの見守り役としてツアーに参加。
今まで、個人的にもGBAGスタッフと精神的なつながりを保ってきたつもりだったが、ダム問題の深刻化と予想される補償問題の長期化の現実を見て、それだけじゃ全然足りない!と感じる。
私たちには、まだやれることがあるのに、やっていないことがたくさんある。
彼らのためにではなく、SNEHAの新しいスローガン‘Together for more humanity’のとおり、彼らや私たち、すべての人間性のために、やれることが限りなくある。
そう強く感じた。



今まで参加した3度のツアーでは、ツアーメンバーは一人一人自分の問題をすでに両手いっぱい抱えており、ダム問題やアデヴァシーの生命にかかわる問題と向き合うことなどできない状態だった。

私は、そのことへの気づきこそが大切で、そこからしかアデヴァシーと共に生きる道は見つけられないと思って、悔しいかな、インドの問題から遠のいていく学生たちの背中を見つめていた。


しかし、今回のツアーでは、ほとんどの参加者が、「GBAGとこれからもつながり、何らかの助けになりたい。また必ずここに来たい。」と申し出た。私の覚悟は、彼らの言動による支えがあったからこそである。

しかし、だからといって、彼らの言動の根本が、日本に帰って来てインドの民の存在が心身から薄れていく感覚と共に揺らいでいても、それは当然のことであるとも思う。
 頭と、体と、心の3つでつながりを感じ続けることは易しいことではなく、私自身もそれに苦悩しているわけだから。


MTK
今年は、GBAGとMTKがかかわり始めて10年という節目であった。
10年間のかかわりの半分の5年のあいだ、揺らいだり、遠のいたり、帰ったりの繰り返しではあったが、私はそのかかわりの中に身を置いている。

この旅でそれに気づいたとき、私の、インドの森の民と、その尊厳を守るGBAGとのかかわりを、今までのままではなく、更なる壁を越えたものにしていく必要があるという決心が湧いた。
それは、MTKをしっかりと人生の一部として捉え、行動を起こす原動力であるということを自覚したということでもあった。


And then・・
やれることを全てやってから、ダムがくる、こないを見届けたい。

自分にとって、都合のいいことも悪いことも見つめよう、まっすぐと。
その先にあるものが見えてくるまでそらさずに。


そして、働き、学び、汗を流し、笑い合い、語り合い、食べ、育て、愛し合いたい。
インドではなく、日本で。
誇りをもって、感謝と共に、そうしていたい。

私たちが豊かに生きようとしなければ、彼らの未来もまた暗い。

そう、心から想うから。


パドゥマ、アニューシャ、タムル、ホームステイ先のアンマ、ナンナ、タータに感謝。
私は、彼らの存在によって日本で生かされる。
私もそんな存在になれるよう願いながら。



秋山 紅葉



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  1. 2008/05/12(月) 16:05:39|
  2. kurehaの独り言
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

はじめまして.KUREHAさま
通りすがりのものです.
あなたの詩を読み,感じるものがあったので勝手にコメします.

あなたの心を感じました.
思慮深ければ深いほど生きにくい世界.
世の中の問題を見つめる事はつらく苦しいと思うけど.
人生に深みを与え,意味を与えるかも.
私もまた苦しんでいるけど,あなたの詩にユウキをもらいました.

  1. 2008/06/06(金) 21:28:14 |
  2. URL |
  3. 通りすがりの青年です. #-
  4. [ 編集]

ありがとう

ありがとうございます。

わたしこそ、勇気をいただきました。

今日も、一日を大事に生きたいと思います。



  1. 2008/06/07(土) 07:04:34 |
  2. URL |
  3. kureha #-
  4. [ 編集]

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