ヒトノカズダケ

 ヒトノカズダケ・・・ 言葉があり、想いがあり、LIFESTYLEがあり、幸せがある。 日々よぎる思いを言葉にし、近くにいるようで遠い誰か、まだ知らない誰かとつながりを持てたらいいと思ってつくりました。

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現実を受けとめる

ドキュメンタリー映画や、社会問題をとりあげた映画の後、映画館を一歩出て目の前の街とのギャップに戸惑うことがよくある。

どっちが現実なのか、頭の中で2つの世界がビリヤードの玉みたいに弾き合って、重なってくれない。

そして、しばらくするとどっちが現実でもよくなってくる。


そんな日々のむなしい繰り返しに終止符を打ってくれる映画に、もしかしたら、この映画がなるかもしれない。


映画『ビルマ、パゴダの影で』


軍事政権下のビルマ。
昨年の9月には、日本人ジャーナリストが犠牲になった。
銃殺された長井健司さんが亡くなるまで手放さなかったカメラとテープは未だミャンマー政府が返そうとしない。


ビルマについて私は、私たちは、何を知っていて、どんなつながりをもっているんだろう。


観光用PR番組の撮影をするという口実で、戦闘下の国境付近まで反政府軍と共に撮影に入ったスイスの女性ジャーナリストは、

「ビルマの今の状況は、40年間変わっていない。40年前に撮ってもきっと同じ内容の映画になった。なにもしなければ、10年後も同じ映画が撮られるだろう。私は、なにか変化が起こるまで、かかわりつづける。」

と、強い意志を語った。


ビルマでは、今この瞬間もミャンマー政府軍による少数民族への拷問、収容、虐殺、レイプ、村々の焼き払いが行われている。

なぜなんだろう。


「個人的には、人を殺したくない。殺されたくもない。
けど、決断しなければならない。
耐え続けるか、戦うか。」

情報は軍事政権によって管理されているけれど、上のような言及から感じたことは、映画に出てくる難民や孤児、反政府組織の若者たちは、自分の身に起こっていることが、なぜどのように起こっているかを知っているということ。

そして、それを静かに受け止めている。

そんな印象を受けた。

日本人の私たちは、1人の人として自立した考えをもち、経済的に自立し、自分で考えてそのとおりに動くことができる境遇にいながら、今、自分の身に起こっていることが、なぜどのように起こっているかを知っているだろうか。受け止めているだろうか。


私たちが、目を背けられない現実がもう一つ。

ビルマの軍事政権を経済的に支えているのが、他でもない日本の援助である。


私は、4年前に初めてインドを訪れたときに、ゴダヴァリ河へのポラヴァラムダムの開発に日本がお金を出すはずだったということを聞かされて、身体中が震えたことを思い出した。

人権は、お金では買えないし守れない。

では、どうしたらいいんだろう。


まずは、この映画を観てみる。

現実を、しっかり重ね合わせてみる。


ビルマだけじゃない。

バングラディシュのチッタゴンでも同じことが起こっている。

日本やインドで難民として暮らしている友人を想う。

映画の中でも、両親が政府軍に撃たれて死んだことを淡々と語る10歳あまりの子どもが出てくるが、私の友人も父親を目の前で殺されている。

それを、語るときの彼のまなざしはとてつもなく強い。

私にはそれを受け止められるかわからない。

けれど、一緒に時間を過ごし、真剣に語ったり、笑い合ったりすることはできる。


ビルマで暮らす人たちとそういう関係を築くことは、今すぐはできないけれど、日本にも難民として暮らすビルマ人が多くは無いが、いる。

そんな彼らとかかわることで、映画やWEB上だけではなく、自分の現実と彼らの現実が重なり合う。



この前、私は苦しみとは、きわめて個人的なものだと書いたけれど、苦しみの原因となる問題にかかわる人は、数限りなくいる。



それは、あなたでもあり、私でもある。





<関連するイベントの紹介>

「ビルマ パゴダの影で」上映+トークイベント
日時 2月6日(水) 
    午後6時半開場 上映・午後7時~8時14分 トーク・8時20分~9時半
会場 築地本願寺 ブティストホール
ゲスト 在日ビルマ人カレン民族の女性
     根本敬教授(上智大学外国語学部・ビルマ近現代史専門)
     アイリーヌ・マーティー(「ビルマ・パゴダの影で」監督)
料金 1800円
    

写真展 ビルマ2007 民主化運動:高揚、弾圧、現在
会期 2008年2月5日(火)~15日(金)
    午前9時~午後7時
会場 共同通信社本社ビル 汐留メディアタワー3階

タイアップ トークイベント
「Free Burma NOW!! 今、ビルマは?」
宇田有三(フォトジャーナリスト) × アイリーヌ・マーティー
2008年2月8日(金)午後6時~8時30分
入場無料
HP:http://www.burmainfo.org/events/200802exhibition.html



連続勉強会「先住民族・マイノリティにとって和平協定は希望か?
~3つの先住民族抗争の和平協定から考える~」


第1回「グァテマラの和平協定11年と先住民族の権利: なぜ和平協定は履行されないのか」
講師:藤岡美恵子(反差別国際運動グァテマラプロジェクト/法政大学非常勤講師)
    青西靖夫(開発と権利のための行動センター)
コーディネーター:中野憲志(先住民族・第四世界研究)
日時:2008年2月16日(土)午後2時~午後4時
場所:「東京麻布台セミナーハウス」中研修室(東京都港区麻布台1-11-5)

第2回「3度目の和平協定は成立するか?-停戦10周年を迎えたナガランド」
講師:木村真希子(市民外交センター)
日時:2008年3月16日(日)午後2時~午後4時
場所:「東京麻布台セミナーハウス」中研修室(東京都港区麻布台1-11-5)

第3回(最終回)「バングラデシュ・チッタゴン丘陵の和平協定から」(仮題)
「和平協定に必要な条件とは 3つの事例のまとめから」
講師:トム・エスキルセン(ジュマ・ネット副代表)+下澤嶽(ジュマ・ネット代表)
2008年4月19日(土)午後3時~午後6時場所:未定

参加費:毎回500円(ジュマ・ネット会員は無料)主催:ジュマ・ネット
申し込み:ジュマ・ネット事務局Email:office@jumma.sytes.net
勉強会情報:http://daily.jummanet.org/?eid=668982


<関連HP>

aapp(Assistance Association for political prisoners 《Burma》)
:投獄・拷問の現実が詳細に記録されている

Democratic voice of Burma:ビルマの報道機関


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  1. 2008/02/06(水) 01:17:27|
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