ヒトノカズダケ

 ヒトノカズダケ・・・ 言葉があり、想いがあり、LIFESTYLEがあり、幸せがある。 日々よぎる思いを言葉にし、近くにいるようで遠い誰か、まだ知らない誰かとつながりを持てたらいいと思ってつくりました。

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私達の夜明け【加筆ver.】


2007年1月2日。
気付いたら年が明けて、2007年になっていた。
2006年から2007年に変わっても、何も変わってはいない。

2006年12月31日、私は山谷にいた。

そこで出会った、ホームレスとくくるには多様過ぎる人たちに、
近頃の私にごっそりと抜け落ちていた何かをもらった気がする。

アウトリーチなるものに初参加させていただいた。
二人一組になって、アンケート調査をする。

隅田川の横にずらーっと並ぶテント。
そのうちの扉のひとつをたたいた。

出てきたおじさんの、驚くほど紳士的な対応。
こんなに社会性があり、酒にもおぼれていないような人がなぜ・・・?
「早く死にたいよ」と言った。
私達にみかんをくれた。

それから何度か応答のないテントが続いた。
まるで営業しているみたいだ・・・
と嫌になりながらも次のテントへと向かう。

扉を開けてくれたおじさんは、
ずっと私達を警戒している様子で、答える声も小さく、
その反応は私にとって、最も素直だと思える反応だった。
そんなおじさんに、
「ここでの生活は不安ですか?」
「仕事はありますか?」
「夜は良く眠れますか?」
と、何でこんなこと聞いているんだと思う質問をして、
自分に嫌になりながらも、ひたすら回答をアンケート用紙に記入した。

猫4匹と暮らしているおじさんも、扉を開けてくれた。
とても人なつっこい笑顔をする人で、
猫の話をする時は終始活き活きとした表情だった。
今では珍しい三毛猫がいたので興味を示すと、
テレながらとびきりの笑顔になった。
しかし彼自身の体調は良くなく、血圧が高いことをとても心配していた。

そしてアウトリーチの最後に、
テントもなくダンボールで囲まれただけのスペースで生活をしているおじさんに出会った。
彼はアルコール中毒であった。
このあたりに住んで、かれこれ40年近くになるらしい
(アンケート中は3500年前とか7500年前とか言っていたけど、後でkurehaが教えてくれた)。

彼をただのアル中のホームレスとしてみたくない自分がいた。
わり切って、区別したくない。
私はあの時、彼の中に自分を見ていた。

私は最近ずっと、
自分の中の理想や信念と、この現実との間で激しく揺れ動いている。

だからこそ、彼の
「何か食べ物を持って来い!!」
というエゴが、とてつもなく快感であったことに後々気付くことになった。

その言葉を最初に聞いた時は、
「何を甘えているんだ・・・」
と困り、イラついた。

しかし今では、「食べ物を持って来い」と言った彼に共感すら覚える。
たとえあの言葉が酒に頼った言葉であっても。

「甘えるな。食べ物を獲得する手段ならいくらでもあるだろう。」
という思いは、言いかえれば、
「企業に就職しろ。その方が楽じゃないか。
 お金がない?甘えるな。働け。」
と同じであり、
つまり私自身に向けられた言葉であった。

今の社会に適応しろ。
適応出来ない奴は、いらない。

そう言われて生きている人々は、ホームレスだけじゃない。

そして・・・、

私達は、夜明けが来るまで歩き続けなければならない。
社会に抵抗し続けなければならない。

社会は人ではない。
人々は認め合うべきだ。
しかし、社会を否定して何が悪い。
社会を否定することは、自分を否定することでもあり、
それならば大いに傷つくべきだ。

私達は歩き続けなければならない。
例え社会に見放されそうになっても、エゴを通し続け、わがままを言い続け、喰らいついていかなければならない。

・・・余談

アウトリーチ中、最も収入の多かった方が月収3万円であった。
あらためて彼らの、そして人間の生命力の強さを感じた。

金がいくらあっても不安がる人々、
金とは何かと考えて動けなくなるような今の自分を考え、
ただ感動してしまったことをお詫びします。


ええと、
Bayna Baynaくんからのご指摘通り(コメントありがとう)、
この文章はとても伝わりにくいだろうなと自覚しつつ、
書きたくて書いてしまいました。
いわゆる今の私の決意文です。
思いは伝わっても、意味が伝わらない文章だと思われる方が多くいると思います。
あともう少しで考えがまとまってアウトプットできるようになるので、
そしたらまたこの日記を書いた理由とか、書きたいと思います。

ヒトノカズダケを読んでいただいている皆さんには、
いつもいつも感謝しています。
今年もどうぞ、よろしくお願いします。 まっすん
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  1. 2007/01/02(火) 14:21:40|
  2. まっすんの寝言
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8
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コメント

“社会は人ではない。
人々は認め合うべきだ。
しかし、社会を否定して何が悪い。
社会を否定することは、自分を否定することでもあり、
それならば大いに傷つくべきだ。

私達は歩き続けなければならない。
例え社会に見放されそうになっても、エゴを通し続け、わがままを言い続け、喰らいついていかなければならない”

↑↑
すみません、ちょっと分からなかった。。

まっすんの強い気持ちは伝わってきます。ほんとに。
どういうことが言いたかったのか、今度直接教えてください。
わかんないままにしとくにはもったいない内容であると思うので。
  1. 2007/01/02(火) 22:13:56 |
  2. URL |
  3. Bayna Bayna #-
  4. [ 編集]

まっすんの感じてることは私、なんとなくわかるかも・・・。ホームレスの人たちって学生の頃とか自分で生活をする前は遠い存在で、自分が交わることのない世界だと思ってたけど、実は誰の隣にも存在する世界なんだよね。
社会にすべての責任を押し付けるつもりはないけど、自分にすべての責任があるとも言いたくない。社会にも自分にも立ち向かう勇気も底ついて、すべて諦めて、捨てた。
ある種のリタイアした人間を見てきて、また自分も味わって、社会という煙のような曖昧さと人間の表と裏からなる世界に戸惑いながら来た。流されたのか、歩いてこれたのか、わからないけど、今回アンケートされなかったのは、帰る家がある、ということだけかもしれない。言いすぎかもしれないけど、実際、社会や自分を諦めた人間は多い。そして、社会で普通に過ごしている。悲しいことにホームレスだけではない。

自分のエゴと自分を取り巻く流れの狭間でその瞬間ごとに下す決断が常に自分の人生になっている・・・ということを私自身、リアルに感じる。 
貴重な体験談、決意、葛藤を聞かせてくれてありがとう。
  1. 2007/01/03(水) 15:49:12 |
  2. URL |
  3. ちあき #-
  4. [ 編集]

ちあきへ

ちあき、コメントありがとう。
この文章を書いているとき、当然ちあきのことも頭に浮かんだよ。
帰る家があれば良いって問題じゃないからね、本当に。
ちあき達の声がもっともっと届くようにしていかないと。
私達自身が声を上げていかないといけない。
でも、私がアンケートをした4人中、1人しか声を上げなくて(しかもお酒を飲んでいて・・・)、
あとの3人は叫ぶ力すらなかった。
3人はちあきの言うように、すべて諦めて、捨てた・・・人だったのかな。
それはわからないけど。
それでも、状況を変えるには私達が声を上げ続けなければならないと思うよ。
ただ、ひとりぼっちだと感じることの多くなった世の中で、
その力や精神力を保つには並大抵の強さがないと無理っ!
ということに最近気付いて少々自信がなくなってます。
知れば知るほどやる気がなくなるしね。
今度また帰ってきたときにゆっくり話そう。
今年から私もやっと学生じゃなくなります。
先輩!社会について色々教えて下さい(笑)!
  1. 2007/01/05(金) 00:26:11 |
  2. URL |
  3. massun #-
  4. [ 編集]

久し振りです、お元気ですか?

 今朝娘がまっすんのブログを覗いてたので、一緒に読みましたよ。もうすぐ学生も卒業ですね。僕が正木さんの書いていた雑誌『80年代』に出会えたのも、卒業直前の3月でした。友人がバイクを飛ばして「おもしろい雑誌がある」というので持って来てくれたのを、学生アパートの2階の部屋から眺めていたのを憶えています。
 なぜかフツーの会社にそのまま就職するのにも嫌悪感があり、さりとて教師になることへの疑問もありました。「いつまでも学生のようなモラトリアムな状態でもいけない」とはわかっていましたが、どうしても次のステップに踏み出せないでいました。
 
 その雑誌の中で正木さんは、社会からの「自立」ということを述べていました。何かに依存することなく(つまりは就職することなく)、経済的にまず「自立」すること。しかしそれがいかに困難なことでありかつ必要なことか、20年経って自らパン屋を四苦八苦しながらきりもりしていくなかで、実感しています。
 親から養ってもらっている学生の間は気ままですが、独立し、生活していくには、お金が必要です。まして結婚し子供がいるなら養っていかなけれればなりません。そのうえで自分の「考え」と「生き方」をマッチさせること。なかなか大変ですが、楽しくもあります。
 僕らだってパン屋がうまくいかなければ、もしくは体調を崩し仕事が出来なくなれば、いつ“ホームレス”状態にならないとも限りません。公務員みたいな“安全地帯”に生きているわけではないですからね。

 まっすんの悩みの答えにはならないかも知れないけど、今のところこんな風に石窯男は生きています。また会いましょう!!田中
  1. 2007/01/06(土) 09:39:27 |
  2. URL |
  3. 石窯男 #-
  4. [ 編集]

石窯男さんへ

田中さん
お久しぶりです!コメントありがとうございます。
皆さんお元気でしょうか^^?
まさしく、今の私の課題は社会からの自立です。
だから、マイサや田中さんの姿が本当にまぶしいです。
そして勇気をいただきます。
遠く宮崎からの応援メッセージ、本当に嬉しかったです☆
七転八倒しながら、自立への道を探します!

  1. 2007/01/07(日) 01:08:46 |
  2. URL |
  3. massun #-
  4. [ 編集]

違う日記からこの日記の存在をしって飛んできました。

コメントしようと思ったんだけど、何をコメントしていいのかわからなくなってしまった。。。

ただ、読んだよ、とまず一つ。

あと、まだ何がなんだかよくわからないけど「俺も頑張るね」と一言残しておきたかったので、残しておきます。
  1. 2007/01/23(火) 22:37:09 |
  2. URL |
  3. tadasu #-
  4. [ 編集]

もう何年も前だけど、学生のとき
池袋のホームレスの支援?というか
見回りなんかをやったことがあった。
就職以降・・・防寒着を二着ほど
進呈したが、それ以外はなにもしていない
。何も感じなくなった。それどころか
ベンチで毛布かぶってる奴を夜中に
見かけると、一瞬殺意のような感情が芽生えることすらある。忙しいと人に優しくできない
と思った・・・・・。
  1. 2007/01/28(日) 11:42:51 |
  2. URL |
  3. haya_katsu #-
  4. [ 編集]

tadasu、haya_katsu さんへ

tadasuへ
コメントの返事遅れてごめんね。
いつも読んでくれてありがとう。
私も、たくさん希望を見つけて頑張ります。

haya_katsu さんへ
初めまして(?)。コメントありがとうございます。
嬉しかったです。
私はまだ学生なので、時間に追われて働く忙しい自分を想像はしますが、なかなか実感はわきません。
でも、そういう風に人の感情って、自分の状況やおかれている環境(や食べているもの)や人間関係によって変わってしまうという事実はあると思っています。
でも、もともとは持っていたはずの感情なのだから、
社会の問題、人間の本来の姿、地球のリズム・・・などを、思い出す時間や場所を私は作っていけたらいいなぁと思っています。
思い出したくなった時に、まずは食べ物から変えてみてはいかがでしょう^^?
玄米に味噌汁☆にするだけで、もしかしたら少しだけ変わるかもしれません。なんて、偉そうに言ってすみません。
今後ともよろしくお願いします。
  1. 2007/01/29(月) 00:42:52 |
  2. URL |
  3. massun #-
  4. [ 編集]

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