ヒトノカズダケ

 ヒトノカズダケ・・・ 言葉があり、想いがあり、LIFESTYLEがあり、幸せがある。 日々よぎる思いを言葉にし、近くにいるようで遠い誰か、まだ知らない誰かとつながりを持てたらいいと思ってつくりました。

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2府2県の旅Ⅲ大阪西成編

2日目、自転車を買って水を得た魚と化した私は、まっ先に西成に向かった。

天下茶屋から西成区萩之茶屋3丁目にある通称三角公園、今宮、今でも中にいる人が酷い扱いを受けている西成署の前をぐるりとまわった。自転車だと通りすがることができ、おっちゃんたちからは風景にしか写らない。しかも、坊主だからパッと見、野郎だ。なんか、ずるい。眺めてるだけじゃないか。結局私はここでもなにもできないのか。

そんな気持ちを噛みしめつつ、宿を探した。
もう夕方の17時になっていたので、満室の看板が目立つ。
一泊1500~1600円のところを3つ回って目にとまったのが「一泊1000円大歓迎」という張り紙だ。
しかもその宿の名は「日之出」。
馴染みのある名だ。ここしかない。

茶色い7階建てほどある建物は、もうだいぶ古く、生活保護を受けてそこで暮らしている人が多いような福祉アパート化も進んでいた。
しかし、相当数ある部屋は埋まるはずもなく、よそもの・若者・ばか者の3つを背負っていて、しかも女である私を文字通り歓迎してくれた。

古く汚い玄関先にいた管理人のおじさんはいかにも大阪のおっちゃんという感じでとても明るく、私が1000円の部屋に泊まりたいと言うと、「狭いよぉ?暑いよ?いいの? ま、とりあえず見てみっか」と言って、部屋へ案内してくれた。
通された部屋は、6階の1番はしの部屋。1畳板間でテレビと扇風機とたたんだ布団が置かれていた。
初めて山谷でドヤに泊まったときは、正直狭いなぁ・・こんなとこでおっちゃんらは暮らしてるのかと思ったけれど、今の光が丘の自分の部屋が、3畳に机やら本棚やら資料が山積みで足の踏み場は1畳あるかないかという状況なので、へっちゃらだった。

女性のお風呂の時間が18時までということで、まず1階にある共同風呂に入った。もうみんな出た後でお湯も抜かれていたので広い洗い場で一人お湯を浴びた。
2泊3日の滞在の間、私は3回も風呂に入った。
汗や汚れや疲れを流すこの行為。風呂上がりはいつも人間でよかった、日本人でよかったと心から思った。

部屋は申し分なく、快適だった。管理人が出かけるとき使うといいよと外からかける鍵を貸してくれた。ここなら1畳でも1週間は居られるなと思った。

翌朝、飛田新地をサイクリングした。
また来てしまった。
ここに来るとなかなか雷が落ちてこない雷雲が胸の中に発生したように
吐き気のようなものがおそう。
しかし、朝だったため呼び込みの割烹着姿のおばちゃんを見かけることはなく、店はだいたい閉まっていた。
あぁ・・よかった。

2月に初めて訪れたときの感覚はついにブログには書けなかった。
だって、おかしくなりそうなんだもん。

私はやだ。
たとえ、生きるためとか、家族のためとかでも傷付くって。
その人が選んだ道だからとか言う人いるけど、選びたくて選んだ道だって思うんだろうか。

産業として成り立ってるからとか、需要があるからとか、歴史があるからとかそういうこと言われても全く納得がいかない。
感覚として、生理的にやなものはやなのだ。

だからどうしても、ピンクのまぶしすぎる照明を浴びた下着姿のお姉さんが座布団に座っている横で、割烹着姿のまさにおばちゃんが「よっといで」とか「こっちおいで」とか手招きしている光景を見て、このおばちゃん、まともじゃない!と思ってしまうのだ。

私がバイトしている女性宿泊所がある吉原だって商売としてはおんなじことをしているんだけど、さすがにおばちゃんは呼び込みしていない。
私の中のいろんなものが崩された場所、飛田新地。

それでも凹んでばっかりはいられないので、私はやだ!と言い続けたい。
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  1. 2006/07/15(土) 13:48:56|
  2. 旅の思ひ出
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