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ヒトノカズダケ

 ヒトノカズダケ・・・ 言葉があり、想いがあり、LIFESTYLEがあり、幸せがある。 日々よぎる思いを言葉にし、近くにいるようで遠い誰か、まだ知らない誰かとつながりを持てたらいいと思ってつくりました。

チェンナイの空


3月17日
チェンナイは、青々とした空と、相変わらずの人と車の熱気で、もあもあと熱く、暑かった。
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YWCAで一眠りしたあと、列車に乗ってビーチ駅という終点の駅へ。
名前のとおり、海岸沿いの町で、魚料理の美味しい食堂があるだろうと見込んで行ってみるが、なんのことない貨物船の港。
柵が2重になっており、よそ者は入れそうにない。

太陽に照り付けられ、お腹も減ってきて足もとがふらついてきた。
これ以上探し歩いて倒れたら元も子もない!・・初日だしね。
というわけで、リキシャのおっちゃんにお薦めの店に連れて行ってもらう。
リキシャを走らせ、熱気をかき分けること、3分。

少しリッチなレストランにありがちな暗めのガラス張りで、中も暗くてクーラーが効いた白いテーブルクロスの引かれた店に案内された。
ここはうまいっ!と断言するおっちゃん。

わかったよ。
1人だったら、バナナでしのぐけど、3人だしうまいもん食べるよ。


私が頼んだのは、チキンドピアーザ(→説明 in english)。

たまねぎをじっくり煮込んでとろとろにしたカレー。

とっても辛くて、クーラーなんて関係なく、私たちは汗を流しながら水を飲んだ飲んだ。

値段も高すぎることなく、とにかく美味しかった。
今、自分たちの身体が求めている食べものは、まさしくこれで、身体に入った瞬間、どんどんエネルギーにかわっていくようだった。

最初は(自分にコネがある)高い店に連れてきたんじゃ・・と疑ったけれど、あのおっちゃん、ほんとにうまい店紹介してくれたんだなぁ・・と感謝。
と、ともに疑ったことを反省。

このあとも、何度も何度も疑っては反省を繰り返す。

私は、インド人を心底信じる気がないらしい。


とにかくほんとに美味しくて、やたらと料理を分けてくれたり、皿をもって来てくれたりと気を遣ってくれたウェイターのおっちゃんに愛想笑いとほんの少しのチップを置いて本物のビーチへ。

こんどこそ。
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この日の空は、そりゃあもうきれいで、広くって、心が解放されるようだった。
インドは広大だから、どんどん所狭しと高い建物を建てる必要はない。
都市部でもこんな風に空が広がってる。

今まで見たことがないくらいの若いカップルがたくさんいて、彼らもきれいな景色の一つ一つだった。
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私が、もし日本のどこかの景色の一つになれるとしたら、渋谷あたりのコンクリートジャングルで、人なんだか何なんだか分からない波に揺れている都会人になるのだろうか。

いや、そんな景色の中からは抜け出して、田んぼや畦道、河や、自然林の森の中に居ても違和のない存在になれたら・・・


気持ちいいだろうなぁ・・
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なぁんて、思ったりしながら空をずっと眺めていた。




次回、MTKのスタディツアー本編「モデルコロニー」につづく。

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  1. 2008/05/14(水) 19:29:12|
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