ヒトノカズダケ

 ヒトノカズダケ・・・ 言葉があり、想いがあり、LIFESTYLEがあり、幸せがある。 日々よぎる思いを言葉にし、近くにいるようで遠い誰か、まだ知らない誰かとつながりを持てたらいいと思ってつくりました。

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どどどどどぉーーーっ


今日は、7月の選挙に出るある人が地元に来たので、話を聴きに行ってきました。

前に一度、会ってみんなでお酒を飲んだときと何も変わらず、心の奥からのことばを発し、おかしいことはおかしいと怒れるその人は、将来が見えにくい私たち若者にとって、前を向いて歩く気持ちにさせてくれる少ない先輩の一人だと私は思っています。

応援にかけつけた小室等さんが、歌った歌が、これまた素敵でよかったので、歌詞を載せたいと思います。
作詞は、谷川俊太郎さん。


「死んだ男の残したものは」

【作詞】谷川俊太郎
【作曲】武満徹


1.死んだ男の残したものは
  ひとりの妻と ひとりの子ども
  他には何も残さなかった
  墓石ひとつ残さなかった


2.死んだ女の残したものは
  しおれた花と ひとりの子ども
  他には何も残さなかった
  着もの一枚残さなかった


3.死んだ子どもの残したものは
  ねじれた脚と 乾いた涙
  他には何も残さなかった
  思い出ひとつ 残さなかった


4.死んだ兵士の残したものは
  こわれた銃とゆがんだ地球
  他には何も残せなかった
  平和ひとつ 残せなかった


5.死んだ彼らの残したものは
  生きてる私 生きてるあなた
  他には誰も 残っていない
  他には誰も 残っていない


6.死んだ歴史の残したものは
  輝く今日と また来る明日
  他には何も残っていない
  他には何も残っていない



  「おしっこ」
【作詞】谷川俊太郎
【作曲】小室等


 大統領がおしっこしている
 おしっこしながら考えている
 戦争なんかしたくないんだ
 石油がたっぷりありさえすれば

 テロリストもおしっこしている
 おしっこしながら考えている
 自爆なんかしたくないんだ
 恋人残して死にたくないもの

 兵隊さんもおしっこしている
 おしっこしながら考えている
 殺すのっていやなもんだぜ
 殺されるのはもっといやなもんだが
 
 男の子もおしっこしている
 おしっこしながら考えている
 マシンガンを撃ってみたいな
 きっと気持ちがすっきりするから
 
 武器商人がおしっこしている
 おしっこしながら考えている
 銃がなければ平和が守れぬ
 金がなければ自由も買えぬ
 

 道で野良犬おしっこしている
 おしっこしながら考えている
 
 敵もいなけりゃ味方もいない
 
 ただの命を生きているだけ



先週末、織座農園で田植えをしてきました。

人差し指のあいだでもがくおたまじゃくしに、青々と茂りに茂った緑のはっぱたちに、白い毛ふっさふさのみぶな(織座の守り犬)に、今も爪のきわにいる愛らしい田んぼの土の中の無数の生きものたちに、励まされて帰ってきました。

彼らは、全力で私に「生きている!」と叫んでいて、それにはっと気づいたとき、どどどどどぉーーーっとその生の叫びが押し寄せ、私の指先、足先、髪の先の先まで浸透し、私にこの上なく強く、壮大な活力をはらませました。


その活力、温存せずに、生かしていかなきゃ。


ただの命を生きるために。

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  1. 2007/06/19(火) 01:28:43|
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みんなのことば【加筆ver.】


今日は、NO war YES合宿in織座農園をするにあたって、募った「みんなのことば」をいくつか紹介したいと思います。(詳細はこちらで)

「歩いて道をつくる」 里見実

「さよならCOLOR」 ハナレグミ 
そこから旅立つことは とても力がいるよ
波風たてられる事嫌う人ばかりで

でも きみはそれでいいの? 楽がしたかっただけなの?
僕をだましてもいいけど 自分はもう だまさないで

さよならCOLOR はじまることが
たくさんあるんだよ
本当のことが 見えてるなら
そのおもいを僕にみせて

自分を貫くことは とても勇気がいるよ
誰も ひとりぼっちにはなりたくはないから

でも 君はそれでいいの? 夢の続きはどうしたの?
僕を忘れてもいいけど 自分はもう 離さないで

さよならCOLOR はじまることが
たくさんあるんだよ
本当のことが見えてるなら
そのおもいを捨てないで

さよならCOLOR はじまることが
たくさんあるんだよ
ほんとうのことは 見えてるんだろ?
そのおもいよ 消えないで

そのおもいを僕にみせて

<和田創>

この曲は、着歌に合わせてみんなで即興で合唱しちゃいました。


「ジャンクヤード」 窪塚陽介
 無造作に
積み上げられたガラクタ

あの冷蔵庫は
その上のテレビを支えている
別に支えようなんて思っちゃいない

その冷蔵庫だって
下の電気コタツと
横のレンジに支えられている
別に支えようなんて思っちゃいない

ただそこにあるだけ

きっと僕らも
ただそこにいただけ

だけど

ありがとう
お前等がいて本当に良かった <坂本遼>


「争いのない世界より対話のない世界のほうが怖い」
山口先生 <宮先美貴>


「仏の考え ビーングピースより本当の名前で呼んでください」 ティクナットハン 
明日、私が出発すると言わないでください
今日まだ到着しているのだから
深く見てください
私は毎秒到着している
そして春の木のつぼみとなる
羽がひ弱で新しい木でさえずり始めた小鳥となる
花の中にある青虫となる
石に潜んでいる宝石となる
私はまだ到着している
笑い、泣き、恐れ、望むために
私の心臓の鼓動はすべての生き物の生と死に他ならない
私は川の水面で変態しているトンボ
私は春になってトンボを食べるころにやってくる鳥
私は澄んだ地で幸せに泳いでいる蛙
そして、私は静かに近づきその蛙を飲み込む小蛇
 ・・中略・・
私の喜びは春のよう
あたたかく、生命の歩みのすべてが花を咲かせる
私の苦しみは涙の川のよう
溢れて視界を満たす

すべての本当の名前で呼んでください
そうすれば私の泣き、叫びと笑いがすべて同時に聴ける
そうすれば私の喜びと苦しみが一体であることがわかる
すべての本当の名前で呼んでください
私が目覚め、心の扉、慈愛の扉が開け放しになるために
<森本有紀子>


「大きな木」 長田弘 <宮先慶徳>

「内部からくさる桃」茨木のり子
耐え切れず人は攫む
贋金をつかむように
むなしく流通するものを攫む

内部からいつもくさってくる桃、平和

日々に失格し
日々に脱落する悪たれによって
世界は
壊滅の夢にさらされてやまない

人間であることは他者や世界との関係を引き受けて生きるということだ
 パウロ・フレイレ  

ぼくがここで問題にしたいのは、人類全体が残るか滅びるかという漠とした遠い想定よりも、いま現時点で、人間の一人ひとりはいったい本当に生きているだろうかということだ。
 本当に生きがいをもって、瞬間瞬間に自分をひらいて生きているかどうか。システムのベルトコンベアーに乗せられ、己を失って、ただ惰性的に生活をつづけているというのなら、本質的に生きているとはいえない。ならば人類滅亡論をいうことも意味がないじゃないか。一人ひとりが強烈な生きがいにみちあふれ、、輝いて生きない限り。
岡本太郎 <今井宏樹>


「鏡のなかった頃」「木を植えましょう」 正木高志 <増田裕子>

木を植えましょうは、なぜかみんなすぐ歌えたのでCDに合わせて歌いました。


これらは、合宿に参加してくれた人のもの。

以下は、合宿には参加できなかった友人たちが送ってくれたもの。

「Happy&easy」≒スマイル&ナチュラル
「1人の100歩より100人の1歩」

「only is not lonely」 糸井重里
「誰もがオンリー。だからロンリーじゃない」って意味でも、共感。

「挑戦する。勝利者でありたいと激しく熱望する。しかしその勝利のために、ひとりの敗北者も生まれない勝利だ」 岡本太郎の言葉。

「にぎれば拳、ひらけば手のひら」 格言

「LOVE FREE」 <山下千春>


「大義名分だの、不義は御法度だの、義理人情というニセの着物をぬぎさり、赤裸々心になろう」坂口安吾著 堕落論 <T.M>

「走る馬から花を見る」 橋田信介 <奈良あゆむ>

「人にやさしく」 ブルーハーツ
やさしさだけじゃ人は愛せないから(ナーナーナーナーナー)
愛情だって人間関係だって、それこそ平和だって、嫌いな人なんてほとんどいないわけで。
だけどそのどれも、相手に対して「やさしさ」を持っているだけじゃ手に入れることができない。
優しいだけじゃ、人の信頼を得る事は出来ても本当に大切な愛情を手に入れることは出来ない。
そういう物を手に入れるには、自分で動いて、苦労しなきゃ。
そう言われている気がする。
 <本間英士>


これからもずっと募っていきますので、みなさんの心の支えを伝えてください。

また、massunから、その人のことばは、その人自身が語らないと意味がないと指摘されました。

確かにそう。

受け売りじゃ意味がない。

でもきっと、みんなが送ってくれたことばたちは、それぞれの色んな想いや経験、出会いのたまもので、大切なその人自身の「ことば」以上のなにかなんじゃないかなぁと私は思っています。

もちろん、それぞれのことばで語るということは、とても大切。
そんな場もしっかりと設けていきましょう。

  1. 2007/02/23(金) 00:08:32|
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想いをつなげるために

2月18日。
今日の大江戸線内は、いつもとちょっと違う空間だった。
少なくとも私にとっては。

今日は、午後1時から有機農業研究会主催の有機農業入門講座に行くという予定しかなかったので、午前中は、明日からのNOwarYES合宿in織座農園の準備をする気でいた。

それが、家でゆっくりしていた私に、急に山谷の仲の良いおっちゃんから、馬鹿をしてラーメンも食べられないから助けてくれと連絡が入った。
ごく最近、彼は親しい仲間が自ら命を絶ったばかりだった。
きっとそれでやけになってしまったんだと思った。
亡くなったことを知らされてから、少し連絡がなかったので心配ではあった。
心で思っているより、身体を動かして、彼に会いに行けばよかったと悔やまれた。
でももう遅い。
悔やんでいるだけでは、彼のお腹はいっぱいにならない。
それどころか、のたれ死ぬかもしれない。

というわけで、山谷に持っていこうと思っていたレトルトの食品たちをできるだけ持って大江戸線に飛び乗った。

そんなおっちゃんからの連絡があったからこそ、私はあの空間を共有する一員になれたのだと思うと、なんだか不思議だなぁと思う。


11時4分光が丘発の地下鉄に乗っていつもの席に座り、小川洋子の小説を読みはじめた。

2つか3つ、駅を通り過ぎたとき私の隣には3歳くらいの女の子が座っていた。

その子は、落ちつきなく膝をついて窓に顔を貼り付けたり、モゾモゾしていたため、母親にちゃんと座るよう叱られていた。

その子がまっすぐ座ってまもなく、手話つきで歌いだした。


世界中のこどもたちが 一度に笑ったら
空も笑うだろう ラララ 海も笑うだろう

世界中のこどもたちが 一度に泣いたら
空も泣くだろう ラララ 海も泣くだろう

広げよう 僕らの夢を
届けよう 僕らの声を
咲かせよう 僕らの花を
世界に虹をかけよう

世界中のこどもたちが 一度に歌ったら
空も歌うだろう ラララ 海も歌うだろう



小説に夢中になっていた私の代わりに初老の男性に席を譲られ、彼女の横に座った母親は、「上手だね」と彼女を褒め、彼女は歌い続ける。


ふと、歌の途中で彼女は母親のほうを向き「どうしたの?」と顔をのぞきこんだ。
母親は泣いていた。ぐすんぐすんと鼻をすすりながら、黄色いハンカチで涙をぬぐっている。
それを見て彼女は「もう一度歌ってあげるね」とはじめから歌いだした。

再び歌いだした彼女の声と手話が車内に浸透している間もずっと母親は泣いていた。

彼女の手話、そして歌声は、とても綺麗で透きとおっていた。

私の斜め前に立っていた父親とベビーカーに乗せられた彼女の妹もその空間の中に居る。
妹はキャッキャと笑い、父親は母親を抱きしめたいとでもいうような表情で見つめ、代わりに少女の妹の頬に手をあて、額を合わせた。

私は、この家族の真ん中で、開いていた小説の頁が一向に進まず、さっきまで少女の歌に合わせて揺れていた肩が小刻みに震えた。

おかげで、妹の抹茶色の傘を電車の中に忘れてきてしまったけれど、彼女とその母親、そして父親と妹のあの家族に出会えたことは、私にとって何かの巡りあわせのようにも感じている。


tedukuri
このあいだ、毎月15日に京都の知恩寺でひらかれている手づくり市に行ってきた。
織座農園で出会った友人たちが、ひさしぶりに陶器や布ナプキン、お菓子や刺繍入り靴下を出すというので、最近買い物をしていなかった私とmassunは、どうせお金を使うなら創り手の顔が見える買い物をしたいという思いもあり、夜行バスに乗ったのだ。
tedukuri3


私たちは、朝8時から夕方5時までたくさんの創り手や、その創り手たちの手で創られたものたちに触れ、声を聴き、とびきりいい出会いには手をつないだ。

EARTHDAY TOKYOで出会った創り手とも再会した。


手づくり市に行って、最近、絵本やアニメーション映画を観ていて思った。
私が幼い頃に読んだ絵本や小説、観た映画、歌った歌は、そのほとんどが大人によって創られたものだ。それらは、私にとって励みや、慰め、そして友人であった。

大人たちはどんな想いでそれらを創作したのだろう。
それを強く思わされたのが、鉄コン筋クリートという松本大洋の漫画を映画化したもの。
友人のお母さんが制作にたずさわっているので、誘われて偶然見たのだが、これがすごい。
登場人物もそれぞれ面白いが、舞台となる宝町もアジアの喧騒とした感じと、横浜寿町のような雰囲気で、見ごたえがる。
内容は・・ここで言っちゃうともったいないので言わない。
きっとそのときの気分や天気によって見方も変わる映画だと思う。
私はそう感じた。

さて、人の創作物を介して、自分の想いを伝える、自分の内面の想いを代弁してもらうということをしてみたい、とふと思った。
そうだ、織座合宿でやってみよう。

と、思い、こんな風に呼びかけた。


今日は、織座合宿前にみんなに募りたい「みんなのことば」についてメールしました。合宿に来られない人も読んでくださいね。

ここでの「みんなのことば」というのは、それぞれが、感銘・共感・影響を受けた本、映画、歌、詩、絵、TV番組、新聞、雑誌などの「ことば」を抜粋して、それを代替文として自分の想いや考えを伝えて欲しいなと思い、考え付いたものです。
たとえば、私の場合(一つの例として)、茨木のり子さんの「椅りかからず」という詩の以下の文章。

もはや
できあいの思想には椅りかかりたくない
もはや
できあいの宗教には椅りかかりたくない
もはや
できあいの学問には椅りかかりたくない
もはやいかなる権威にも椅りかかりたくはない
ながく生きて心底学んだのはそれぐらい
じぶんの耳目じぶんの二本足のみで立っていて何不都合のことやある
椅りかかるとすればそれは椅子の背もたれだけ


そのことばによって、今の自分があるとか、平和の大切さが身にしみたとか、かかわっている問題について入り込むきっかけとなったとか、間違ったことは間違っていると言える強さをもらったとか、まぁ、そこまでいかなくても、今までの、短い人生ではあるけれど、その生涯において、感銘・共感・影響を受けた「ことば」を募りたいと思います。

ただ、ひとつだけ、条件。
戦争や平和にかかわること、それとつながる(本人がそう思っていればいいですよ)小さな小さな暮らしにかかわること。

ちょっとわかりにくいかな。
ちょっとした自己紹介みたいなものを、その人の大切な「ことば」を通してできたらという感じです。


それをみんなで共有すれば、心強いはず。 みんなの心の支えのおすそわけをしてください。


このお願い、これを読んでくれている人にも聞いてほしい。
メールでもコメントでも良いので、あなたの「ことば」送ってください。
あ、「ことば」と言っても、絵でも映像でも創作物ならなんでも。

最後に、今日は私ではない誰かの「ことば」ばかりで恐縮ですが、織座農園のお母さんが、山形の合宿先に持ってきてくれた新潟日報の記事のひとつにあった小川洋子さんのことばを。


人が自分の生きている世界と何かしらの絆を結ぼうとしたとき、
必ずしも感情をぶつけ合って妥協点を探したり、
人格をさらけ出して互いのすべてを分かり合おうとしたりする必要はないのかもしれない。
たとえば、たった一冊の本、一つの歌、一枚の絵、一個の星、そういうものの前で心を震わせる瞬間にも強い絆は築かれている。

心の震えは自分一人のところにとどまるものではなく、
遠いどこかの誰かにも響いてゆく。
その響きに耳を澄ませるとき、自分が目に見えない、偉大で心地よい世界によって守られているのを感じられる。


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  1. 2007/02/18(日) 22:38:39|
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やんばダム

先日、書いた八ッ場ダムのことですが、もうすこしだけ突っ込んで知識を共有したいと思い、環境漫画家・本田亮さんの「5分でわかる八ッ場ダム」(一部補足有)を私が撮ってきた吾妻渓谷の紅葉、吾妻川、代替地の工事現場、川原湯温泉などの写真と一緒に読んでいきたいと思います。
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群馬県の吾妻川上流に吾妻渓谷という美しい渓谷があります。
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ここで今、日本一リッチなダムの計画が進んでいます。
その名は八ッ場(ヤンバ)ダム。
八ッ場ダムはどうして作られるのか?
八ッ場ダムは本当に必要なのか?

私たちの税金がたっぷり使われるこのダムについて一緒に考えてみませんか?
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八ッ場ダムはもともと2000年に完成する予定でした。
ところが実際には関連事業が大幅に遅れているため、順調にいっても2015年以降の完成になると言われています。
当然のことながら、事業費は2110億円から4600億円に大幅アップ。
公共事業が次々と削減されている中で、なぜかこのダムだけには、たっぷりとお金が使われています。
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ダムというものは、本体工事費の他に関連事業費がかかります。
水没してしまう道路(草津温泉や北軽井沢を結ぶ国道145号線)や鉄道(JR吾妻線)をつくったり、ダム湖に流れ込む沢に砂防ダムをつくる費用です。
八ッ場ダムの場合、関連事業費や支払い利息を含めるとおよそ8700億円の巨大事業になります。
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今までにない日本一の超超バブリーなダム、それが八ッ場ダムです。

支えているのは、もちろん私たちの税金です。
関東1都5県の地方税、そして水道料金で4600億円負担しなくてはなりません。
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全国のダム事業費が減らされている一方で、八ッ場ダム事業は、税金のブラックホールといわれるほど、費用がかかる見込みです。

八ッ場ダム建設の目的の一つは、利根川の洪水調節です。

前提となっているのは1947年に上陸したカスリーン台風。
このときは常識を超えた17000㎥/秒の洪水が出たとされています。当時は戦争直後で、森林が荒れ、山の保水力が低下し、堤防の整備も遅れていました。

その後の植林と森林の生長で山の保水力が高まりました。
もしも今、カスリーン台風が再来しても、そのように大きな洪水になることはないそうです。
ところが、国はさらにその上に5000㎥/秒を上乗せして22000㎥/秒の洪水に備えることにしたのです。
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ダムというのは、どんなダムでもいつの日か土砂に埋まってしまいます。

もろい地質におおわれたところは特に土砂流出の速度が速く、同じ群馬県内の下久保ダムは予想の2.5倍のスピードで埋まり続けています。
もしも八ッ場も下久保ダムと同じだと計算すると、50年で夏の利水容量は半減してしまい、80年で埋まってしまいます。
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その一方で、ダムによる土砂の堰止めにより日本中の砂浜が痩せてきてしまったという現象も起こっています。
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八ッ場ダムをつくるもう一つの目的は、首都圏の飲料水の確保です。
ところが、1990年以降、水道水利用は減り続けてきました。
東京の水道水利用は、最近10年間で1日あたり100万㎥も減ってしまいました。
東京都では毎日170万㎥の水が余っています。
理由は電気製品の節水機能が進んだことや、水道局による漏水対策がうまくいっていることです。
八ッ場ダムが完成する2015年以降にはさらに水はダブダブに余ってしまうでしょう。
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今まで国立市、国分寺市、武蔵野市などでは飲み水の60%以上を地下水に頼ってきました。
都内でもっともおいしい水道水だといわれる昭島市では100%が地下水利用です。
トリハロメタンがほとんどないおいしい水は、地下水のお陰だったのです。
ところが八ッ場ダムができると、水道水は全て河川水に切り替えられてしまいます。
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八ッ場ダムをつくる吾妻川上流には草津白根山があります。
硫黄成分の流れ込む吾妻川は酸性度が高く、魚が棲めない「死の川」と呼ばれてきました。
国はこの川に中和工場をつくり石灰を大量に投入してきました。そのため、下流にある品木ダムは中和生成物と土砂で80%埋まってしまいました。
八ッ場ダムができると、私たちの飲み水はそんな水の流れ込む利根川にさらに依存することになります。
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最近、東京では地下水をくみ上げることが減ったため、困った問題が起きています。

地下水位が上昇して東京駅や上野駅のプラットホームが浮いてきてしまったのです。

東京駅ではこれを抑えるため長さ18mのアンカーボルト130本を打ち込みました。
上野駅では37000tの鉄塊を載せた上に、さらに17mのアンカーボルト603本も打ち込んで駅を押さえつけています。
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八ッ場ダム予定地周辺は自然の宝庫です。

環境省が発表したレッドデータベースに載っている動植物が66種も確認されました。
イヌワシ、クマタカなどの猛禽類も含まれています。
絶滅危惧種は環境が変わると、繁殖力が一気に落ちてしまいます。
微妙なバランスの中で生きている動物たちが絶滅するのは簡単です。
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日本にはすでに3000ものダムがあります。
さらに240のダムが計画中か建設中です。
小さな国土にこんなにたくさんダムのある国は日本だけ。

ダムは何百万年も続いてきた川の自然な営みを遮断してしまいます。
いずれは土砂で埋まり、治水にも利水にも役に立たなくなるダムを目先の利益のためにつくり続けている。

そんなダム大国・日本は800兆円の負債を抱える借金大国でもあります。
ダムって本当にそんなにたくさん必要なのでしょうか?
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以上、環境漫画家・本田亮著「5分でわかる八ッ場ダム」より引用

八ッ場ダムの話を地元住民が最初に知ったのは、今から53年前。

水の供給先である東京や千葉、埼玉の住民が立ち上がって八ッ場ダムを考える会を発足したのが1999年。

このあいだの時間、地元の人たちはどんな思いで過ごしたでしょう。

この空白の時間を埋めることは誰にもできないかもしれません。

実際に現地に行って、保証金をもらって出て行った家の解体跡を眺め、地元の方と話してみて、重苦しいなんとも表現できない空気を感じました。
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ある集落では、79世帯あったのが、23世帯にまで減り、保証金目当てで引っ越してくるというちょっと信じたくないような人たちも、いるようで、そんな人たちを追い返すこともできなくなってしまった地元の方の痛恨の表情を想うとやりきれません。

高齢化も進み、地域の老人ホームも3年待ちで、かつて、ダム反対の一番の理由であった農林業を守る=生活を守るということも言えなくなってしまったようです。

また、日本では、ダム開発がなくなったときの補償が全くないということもあり、地元では、もう大きな声で反対を叫ぶことができません。
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また、歴史的にみると、大きな谷間があり、先に進めないどん詰まりであるこの地域は、江戸時代、明智の残党の人たちが逃げ込んできた最後の地で、ここから出て行くということは、死ぬ気で出て行くことだと地元の方からお話をうかがいました。


この場所は、一見、二見、三見の価値があります。

私が、訪れたときは、紅葉はまだ少し早いようでしたが、この1、2週間はすばらしい景色を眺めることができると思います。

東京から車で3時間。
ぜひぜひ、一度訪れてみてください。
川原湯温泉に浸かりながら色とりどりの山を眺めると心が浄化されて気持ちいいですよ。
私はこの地でImagineの先になにがあるか、そこにみんなとどうしたらいきつけるか考えられるゆとりをもらうのと同時に、背中を押してもらった気がします。

<関連Webサイト>
八ッ場ダムを考える会
http://www.yamba-net.org/

利根川流域市民委員会ブログ
http://tonegawashimin.cocolog-nifty.com/blog/

川原湯温泉観光協会
http://www.kawarayu.jp


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  1. 2006/11/17(金) 14:44:21|
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今、なにができるのか


Imagine
Words by John Lennon

Imagine there's no heaven
It's easy if you try
No hell bellow us
Above us only sky
Imagine all the people Living for today...

Imagine
there's no countries
It isn't hard to do
Nothing to kill or die for
And no religion too
Imagine all the people Living life in peace...

You may say I'm a dreamer
But I'm not the only one
I hope someday you'll join us
And the world will be as one

Imagine no possessions
I wonder if you can
No need for greed or hunger
A brotherhood of man
Imagine all the people Sharing all the world...

You may say I'm a dreamer
But I'm not the only one
I hope someday you'll join us
And the world will live as one

イマジン
イメージすること
心の中で思い描いてみること
そして
現実の向こう側に隠れている
真実の姿を
見きわめること

所有ということについて
考えてみよう
誰かが何かを
自分のものにするってことさ
たとえば
お金や家や土地や薬や食糧や森や
山や河や海や水や空気や様々なものを
自分のものにしたがる人間は
多いよね


でも
どうだろう
君ならどう考える?


働いて得たお金で何かを所有する
そのどこに問題があるんだい?
君はそう言うかもしれない
でもね
いったん何かを所有すると
人間てやつは
もっともっと所有したくなる
あれもこれも所有したくなる
誰よりも多く所有したくなる

この欲張り競争は
どうにも止まらなくなって
さいごは力ずくの
うばいあいだ
戦争だ
食べきれないほどたくさんの
食糧をもった人々のすぐそばで
パンもなく水もなく
飢えて死んでゆく子供たち・・・

だから
イマジン
ぼくは
イメージすることにしたんだ
勇気を出して
欲ばった所有なんてことがなくなって
みんなが共有している地球の姿を
そうしたら心が自由になって
新しい世界が見え始めたんだ
最初はむずかしそうだったけど
やってみたら
意外とかんたんなんだよ

イマジン
さあ
イメージしてごらん
心の中で思い描いてみてごらん
もう誰も欲張ったりしない
もう誰もうばいあったりしない
だから
もう誰も飢えて死んだりもしない
すべての人々は
ゆずりあいわかちあい
兄弟姉妹になる
ひとつの家族になる

もしかすると
君は言うかもしれない
そんなの夢さ
現実はもっときびしいんだぞ
でもね
こんなふうに考える人間は
ぼくひとりだけじゃないんだ
ほかにもたくさんいるんだよ
君も仲間になってくれないかなぁ
そしてどんどん仲間がふえたなら
いつかきっと
世界は
ひとつになる

世界はひとつになる

心の中で思い描いてごらん
今はまだばらばらだけど
いつかきっと
世界は
ひとつになる

いつかきっと
世界は
ひとつになる

いつかきっと

いつかきっと

「自由訳 イマジン」新井満 より
(中省略あり)

まず、これを読んで感じたことを、言葉にしてみる、歌にしてみる、人に話してみる、日記に書いてみる・・そして、今、自分に何ができるかをイメージしてみる。

生活の中の小さなことをひとつ変えてみる。
自分の食べるもの、毎日使うものが、どこで、どうやって、誰の手でつくられているのか想像してみる。

誰も地球を、空を、海を、河を、大地を汚そうと思って生きているわけじゃない。
誰も遠くの国で飢えて死んでいく子どもを増やそうと思って生きているわけじゃない。
だけど、もし今の生活によってそれらの原因をつくっているとしたら?

誰も戦争で死ぬために生まれてきたんじゃない。
誰もが生きるために生まれてきた。

じゃあ、今を生きる私たちに、今、できることってなんなんだろう?

 
  1. 2006/09/28(木) 01:58:45|
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PROGRESS

この間、原発のことを描いた映画を観て、その日の帰り道、一ヶ月に一度、電気を使わない日をつくろうなんてことを考えついた。

実行する前に日々の生活を振り返ってみたら、食べることも働くこともできそうになかった。

電車もバスもエスカレーターもエレベーターも、電話もラジオも電子レンジもパソコンも、冷蔵庫も灯りもトースターも炊飯器も自販機もプリンタも・・・電気を使うものたちは私の周りにありふれている。

映画の中で、空気も水も電気もなければ生活できないって言ってた原発賛成派のおじさんがいたけど、百歩譲って気持ちはわかる・・・だけど、空気と水と並べないでほしいなと思った。

インドのアデヴァシー(先住民族)たちは電気がなくても生活してるしね。


自分が食べるものが、どこで、どんな人が、どんなふうにつくるのか関心を持ち、調べ、知ることが自分や未来の子どもたちにとって大事なように、毎日こんなに使う電気もどこで、どんな人が、どんな風につくるのか考えてみる。

例えば、日本の電力の3分の1は原子力でまかなわれてるけど、原発の中でできた核燃料廃棄物は、アメリカがイラクの市民を殺すのに使っている劣化ウラン弾に当然のように含まれている。
私たちが電気を使うことで出る廃棄物が、イラクの子どもや大人、大地に取り返しのつかないことをしている現実。

・・あれ??

日本て「持たない・つくらない・持ち込まない」じゃなかったっけ?

あ、「材料を持っていってつくる」のはOKなのかな。



エネルギー問題について。

資源がないないって言ってる日本。
でも、もっと日本で暮らす人間1人1人がエネルギーを持ってることを自覚すれば、色んな問題にその人なりの力で取り組めるんじゃないかと思う。


この間、「初恋」っていう3億円事件のことを描いた小説を読んだ。
映画にもなったこの作品。
JALに勤めてたお母さんの月給が2万円あるかないかの時代の3億円。

この主犯格は、お金をほとんど自分の父親である政治家にあの事件のお金ですと添えて送っている。
父親は、大物政治家である自分を汚さないため、真相を公開せず、3億円を猫ばばする。

犯人の名字は「岸」。

あれ?

今次期首相だなんて騒がれてる誰かさんのおじいちゃんじゃ・・??


なぁんて、我が家では「初恋」はノンフィクションなんじゃないかという話題で持ちきり。
たくさんの人がそう思ったからこそ映画にもなったし、作家もこの作品しか書いてなかったり、他にも色んな謎が隠れてるからおもしろい。まぁ、そんなわけで流行には乗り遅れましたが、今更出してみました。



さて、岸信介の孫、某官房長官や、他の首相候補たちは憲法改正をみなうたっています。
う~ん・・。

今更、総理大臣を私たちの手で決めるのは無理かもしれないけど、まだなにかできるんじゃないでしょうか。
総理大臣あっての私たち国民じゃなくて、私たち国民1人1人あっての政治であり、内閣総理大臣なのだから・・さ。

1人1人が持ってるエネルギーを本気で発揮すれば「決まっちゃったんだからしょうがない」なんて言わなくて済むんじゃないかな。


今日は、そんなエネルギーを発揮してみようかなと思わせてくれる映画をご紹介。

今日、観て来たんだけど、色んな感情が自分の中にこみ上げてきました。
10月6日までだから、ぜひ観て感想くださいな。
蟻の兵隊
渋谷イメージフォーラム
10:00/12:10/14:20/16:30/18:40
1945年8月15日以降も中国山西省で日本軍として戦わされていた中国残留兵の話。
戦争への怒り・政府への怒り・・・そして、自分への憤りと向き合うこと。
したくもないこと=殺人・強姦などを強いられてしていた・・?
そんな時代になることを許してしまった70年、80年前の人たち。
私たちは、まだ自分の思ってること、感じてることを表現できる自由がある。

そんなことを、思わされた。


六ヶ所村ラプソディ
ポレポレ東中野
10月7日(土)~10月12日(金) 10:30
10月14日(土)~ 11:00
青森県六ヶ所村の原子力発電所で使った燃料からプルトニウムを取り出す再処理工場建設とそこで暮らす人々の話。
4000人の雇用を得、億単位の交付金を得た村。
核と共に生きる。
それが何を意味しているかは、何かが起こらなければわからない。
でも、そのときはもう遅い。

原発なんて、誰も働かなきゃ機能しないし、戦争にだって誰も参加しなきゃ成立たない。

でも、そうやって自分の思いを通すことができないような状況で私たちは暮らしているのかもしれない。


そんな暮らし方でいいんだろうか?


心がもたない。

胃ももたない・・。

私も最近、余裕がなく、夜勤先でも自然に笑っている時間が短くなってきています。

さっき、帰ってきて久し振りに牛乳を1リットル飲んで少し落ちつく。
1年前のキリキリする胃の痛みがよみがえってこないようにおまじない。


こんなんじゃダメだわ。


もっと、人に優しく、心身ともに居心地のいい暮らし方が私たちにはできるんじゃないかな。


  1. 2006/09/16(土) 01:47:48|
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南インドの大洪水

私が大学1年のときから毎年参加しているMTKのインドツアーで出かけていく地域が大変なことになっています。
現地スタッフによると、数日前からアンドラプラディッシュ州の北部、西部、東部、海岸地帯にかけて大洪水がおこっており、ゴダワリ河周辺の村々は完全に水に飲まれ、村々は孤立し、取り残された人々のヘリコプターによる救出が続いているそうです。作物はすべて水の下に。NGOのリーダー達も4人のうち3人とまだ連絡がつかないようです。そして、州内で亡くなった(8月4日時点)方が40人ほどいるそうです。

長野の織座農園に行っていた3日間の間にこんなニュースが・・。
日本もこの間の水害でたくさんの方が被害に合いました。
インドの友人たち、そして日本で今なおこれまでの暮らしをするのが困難である人たちのためになにができるのか。
とにかく、みんなの無事を願いながら情報を集めたいと思います。


  1. 2006/08/10(木) 23:34:23|
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